SIPサーバの構成
SIPは、役割にあわせた複数のサーバで構成されます。
これには、ステートフルなサーバとステートレスなサーバに分けることで、SIP全体の拡張性や運用効率を高めるなどの理由があります。
- レジストラ(Registrar)
- SIPクライアント(UAC)の情報を登録するためのサーバ。レジストラに登録することで、SIPによる通信を行えるネットワークに参加する。
- ロケーションサーバ(Location Server)
- SIPネットワークの位置情報などが保存されるデータベース。電話番号やIPアドレス、ゲートウェイやプロキシサーバなどの情報が保存されている。
- プロキシサーバ(Proxy Server)
- SIPクライアントからのリクエストを他のサーバに転送したり、代理送信するサーバ。相手側ではこのプロキシサーバと通信しているかのように見える。
- リダイレクトサーバ(Redirect Server)
- SIPクライアントやプロキシサーバのリクエストに対して、代わりに相手のアドレスを探索するサーバ。見つけてきたアドレスをレスポンスとしリクエストを送った相手に返す。
これらのサーバは必ずしも複数台の物理サーバで構成されるわけではなく、1台の物理サーバの中に全て組み込まれていることが多いと言えます。
特にレジストラに関して言えば、プロキシサーバ、リダイレクトサーバのプログラムの中に組み込まれるのが一般的となっています。