SIPとは
SIPは「Session Initiation Protocol(セッション確立プロトコル)」の略称であり、その名のとおり、相手先を特定し、その相手とのセッションを確立するためのプロトコルです。
下図はSIPを使用した場合の通話開始前から終了までのイメージ図です。
色つき矢印が論理的な通信を表しています。
まず、IP電話機の受話器をあげるとダイヤルトーン(ツー音)が聞こえてきます。
この時点ですでにSIPでの呼制御が始まっています。
相手の番号を入力すると、SIPサーバ群の中で番号照会が行われ、対応するIPアドレスを取得し、そのIPアドレスが割り当てらているIP電話機に呼び出し音を鳴らせます。
そして、相手側のIP電話機の受話器もあげると、セッションが確立し通話が開始されます。
それが、上図の②のタイミングです。
通話はIP電話同士で通信(ピアツーピア型)することになります。
(SIPサーバの設定によっては、SIPサーバを中継することもあります。)
そして最後に受話器をおろすと、セッションが終了され、一連の電話プロセスが終わります。(③のタイミング)